海外旅行といえばお金がかかりそうなイメージですが、少ない予算でも旅行は可能です。特にソウルは無料もしくは安い値段で様々な見どころ、食べどころなどが楽しめます。1万ウォンで充実した時間が過ごせるソウルの観光スポットをご紹介します。

 

 

 仁寺洞(インサドン)

 

 

ソウル地下鉄3号線「安国(アングク)駅」から鍾路(チョンノ)2街に続く仁寺洞の文化の通りは、伝統と現代が調和した複合文化空間です。約700mのメインストリートを中心として特色のある工芸品店や美術品店、記念品店などが並んでおり、伝統喫茶店や露店も多く集まっています。仁寺洞に行くと馬に乗ってパトロールをする警察騎馬隊が通りを行き来しており、週末にはストリートパフォーマンスが行われ、大勢の人々で賑わいます。仁寺洞のほとんどの屋台フードは1つ2,000~3,000ウォンで味わうことができ、扇子、しおり、ペンケース、巾着などの比較的安い小物もやはり1個2,000~3,000ウォンで買えます。


 

韓国の伝統を感じてみよう!伝統喫茶店&ミュージアムキムチ間(カン)

 

 


仁寺洞の通りには韓国の様々な伝統酒が見られる伝統酒ギャラリーがあります。ここは伝統酒ソムリエなどの専門家が運営しているところで、毎月異なったテーマで伝統酒を紹介し、無料試飲イベントを行っています。伝統酒の紹介や試飲イベントは休業日を除いた毎日午後1時、午後3時、午後5時に韓国語、日本語、英語、中国語で行われます。事前にEメール「soolgallery@naver.com」(日本語可)で予約が必要です。 

また仁寺洞のもうひとつの見どころであるミュージアムキムチ間(カン)は、ユネスコ人類無形文化遺産に登録されている「キムジャン、キムチ作り」が五感で体験できる珍しい博物館です。ここは2015年3月にアメリカのCNNより世界11大食品博物館に選ばれました。ミュージアムキムチ間ではキムチの歴史や種類など、キムチにまつわる様々な情報を知ることができ、キムチの試食コーナーもあります。日本語で聞ける音声ガイドの無料貸し出しサービスも行われています。 

☞ 1万ウォンの使用例
屋台フード2,000~3,000ウォン+伝統記念品2,000~3,000ウォン+ミュージアムキムチ間入場料5,000ウォン

住所:ソウル特別市 鍾路区 仁寺洞キル 一帯 
アクセス:ソウル地下鉄3号線「安国(アングク)駅」6番出口より約100m
<伝統酒ギャラリー> 
住所:ソウル特別市 鍾路区 仁寺洞11キル 8 
運営時間:10:00~18:00(月曜日、1月1日、ソルラル・秋夕当日休業)
利用料金:無料 
伝統酒の試飲予約(Eメール):soolgallery@naver.com(日本語可)
<ミュージアムキムチ間> 
住所:ソウル特別市 鍾路区 仁寺洞キル 35-4 
運営時間:10:00~18:00(月曜日、1月1日、ソルラル・秋夕連休、クリスマス休業) 
利用料金:大人5,000ウォン 
ホームページ:https://www.kimchikan.com/jp/(日本語)

 

 

三清洞(サムチョンドン)通り&北村(プクチョン)韓屋村

 

 

景福宮(キョンボックン)の北東側にある三清洞は、通り沿いにカフェやギャラリー、個性的な飲食店などが並ぶ、ソウルを代表する文化の通りです。ここは幅広い年代の人々に人気があり、世界装飾具博物館、ミミズク博物館などの珍しい見どころがあります。 
三清洞の正読(チョンドク)図書館の庭園は、春は桜、秋はカエデが美しいため、その時期になると大勢の人が訪れます。また、三清洞通りの北側にある三清(サムチョン)公園は、森や渓谷が心を落ち着かせてくれます。公園の後方にある城郭探訪路は8㎞のコースで、ソウル全景が一目で見られます。歩き疲れたらおしゃれなカフェに入ってコーヒーを飲みつつ、三清洞ならではのゆったりとした雰囲気を感じてみましょう。

 

三清洞から歩いて行ける北村韓屋村はソウルを代表する韓屋村です。北村韓屋村には様々なテーマの工房や博物館、美しいフォトスポットなどがあります。ここは現在も人が住んでいるため、観覧の際は大声で騒がない、道にゴミを捨てないなど、住人に迷惑にならないようマナーを守りましょう。 

☞ 1万ウォンの使用例 
三清洞のカフェ5,000~7,000ウォン+屋台フード3,000~4,000ウォン

住所:ソウル特別市 鍾路区 三清路 一帯
アクセス: ソウル地下鉄3号線「安国(アングク)駅」2番出口より約900m

 

 

ソウル歴史博物館&慶熙宮(キョンヒグン)

 

 

ソウルの昔の姿から世界的な大都市を象徴する現在の姿まで、ソウルの歴史を知るならこの「ソウル歴史博物館」がおすすめです。ソウルは600年間朝鮮の首都だったところで、博物館には多数の展示品があり、ソウルの宮殿や王に関する話も知ることができます。野外広場には1930年から1968年までソウル市内を走っていた電車や、昔のソウルの地図が刻まれた噴水があるのでぜひ見てみましょう。博物館では日本語の携帯用音声ガイドサービスや、スマートフォンを利用して展示物の説明ページが見られるサービスを無料で提供しています。

 

ソウル歴史博物館と同じ敷地内にある慶熙宮は、朝鮮時代末期に公式宮殿ではない2番目の宮殿として使用されたところです。昔、慶熙宮には100以上の大小の建物がありましたが、様々な歴史的事件によりほとんどが壊され、規模も半分ほどになりました。現在の慶熙宮はソウル市で一部の建物を復元して一般公開しているものです。ここの規模は同時代の宮殿に比べて小さい方ですが、慶熙宮内の散策路がよく整えられており、ソウル市立美術館慶熙宮美術館もあるため、多くの人々が訪れています。 

☞ ソウル歴史博物館と慶熙宮は入場料無料!

<ソウル歴史博物館> 
住所:ソウル特別市 鍾路区 新門安路 55 
運営時間:平日9:00~20:00/週末・祝日9:00~19:00(11月~2月は18:00まで運営) 
※月曜日、1月1日は休業 
利用料金:無料(一部の企画展示は有料になることがあります)
アクセス:ソウル地下鉄5号線「光化門(クァンファムン)駅」8番出口より約500m
ホームページ:http://jpn.museum.seoul.kr/jpn/index.do(日本語)
<慶熙宮> 
運営時間:9:00~18:00(月曜日、1月1日は休業) 
利用料金:入場料無料(ソウル市立美術館慶熙宮美術館を除く) 
アクセス:ソウル歴史博物館と連結

 

 

景福宮(キョンボックン)&通仁(トンイン)市場

 

 

景福宮は朝鮮の宮殿の中で最初に建てられたところで、ソウル中心部で見ることのできる朝鮮時代の象徴です。景福宮で特に見逃せない場所は、王の執務室であった「勤政殿(クンジョンジョン)」、人工池の上に建てられた巨大な楼閣「慶会楼(キョンフェル)」、景福宮の奥まったところにひっそりと佇む「香遠亭(ヒャンウォンジョン)」などです。

 

 

 

景福宮の横には観光客に人気がある通仁市場があります。ここでおすすめなのが葉銭(ヨプチョン)弁当カフェです。韓国の昔の貨幣である葉銭でおかずを買ってオリジナル弁当が作れるようになっています。


 

 

 

通仁市場の中央付近に弁当カフェがあります。ここで5,000ウォンを支払い、葉銭10枚と空の弁当箱を受け取ります。この弁当箱を持って市場を回りながら食べたいおかずを葉銭で購入します。おかずを買うのに葉銭が足りなかったら、現金で購入することもできます。マイ弁当が完成したら弁当カフェに行って食べます。カフェには箸、スプーン、フォークが用意されており、ご飯やスープも販売されています。 

☞ 1万ウォンの使用例
景福宮の入場料3,000ウォン+通仁市場の弁当5,000ウォン+通仁市場の飲み物またはおやつ2,000~3,000ウォン

<景福宮> 
住所:ソウル特別市 鍾路区 社稷路 161 
運営時間:3月~5月、9月・10月:9:00~18:00/6月~8月:9:00~18:30/11月~2月:9:00~17:00(火曜日休業) 
利用料金:大人3,000ウォン(韓服着用の方および毎月最終水曜日は入場料無料) 
アクセス:ソウル地下鉄3号線「景福宮(キョンボックン)駅」5番出口より約100m 
ホームページ:http://www.royalpalace.go.kr:8080/(韓・英)
<通仁市場>
住所:ソウル特別市 鍾路区 紫霞門路 15キル 18 
運営時間:9:00~22:00(毎月第3日曜日休業) 
※弁当カフェ運営時間:11:00~16:00(毎週月曜日、毎月第3日曜日は休業) 
アクセス:ソウル地下鉄3号線「景福宮(キョンボックン)駅」2番出口より約500m

 

 

オリンピック公園

 

 

オリンピック公園は1986年のソウルアジア競技大会と、1988年のソウルオリンピック大会の開催を記念して造成されました。ここでは様々なスポーツイベントや文化公演が開催され、百済時代の遺跡である夢村(モンチョン)土城の他、200点余りの世界の有名な彫刻作品を見ることができるため、大勢の人が訪れています。 
公園に行ったらまず案内センターで無料配布されている公園マップを入手することをおすすめします。マップを見て公園内の施設や見どころなどを把握し、めぐる場所を決めるのに役立ちます。案内センターは出会いの広場と平和の広場の2ヶ所にあります。

 


ここは歩いて一周するのに2、3時間かかるほど広いので、観光用の自転車を利用するのもおすすめです。オリンピック公園では2人乗り自転車や3人乗り、6人乗り自転車をレンタルできます。週末・祝日の1時間当たりのレンタル料金は、2人乗り自転車は8,000ウォン、3人乗り自転車は15,000ウォン、6人乗り自転車は25,000ウォンです。

オリンピック公園では夢村垓子(モンチョンヘジャ)、トゥルコッマル、バラ庭園、一人ぼっちの木などが見どころです。夢村垓子には人工滝である夢村瀑布(モンチョンポッポ)や音楽噴水などがあります。トゥルコッマルでは季節ごとの美しい花々が幻想的な景観を呈し、バラ庭園では晩春から初秋まで様々な品種のバラを背景に美しい写真を撮ることができます。一人ぼっちの木がある芝生の場所はウェディング写真の撮影スポットとして有名です。 

☞ 1万ウォンの使用例 
2人乗り自転車週末基準1時間8,000ウォン(1人当たり4,000ウォン)

住所:ソウル特別市 松坡区 オリンピック路 424
運営時間:5:00~22:00
アクセス:ソウル地下鉄5号線「オリンピック公園(オリンピックコンウォン)駅」3番出口または8号線「夢村土城(モンチョントソン)駅」1番出口
ホームページ:http://www.olympicpark.co.kr/(韓・英)

 

 

ソウルオリニ大公園

 

 

ソウルオリニ大公園は都心で大自然に出合えるところで、植物園、動物園とともに美しい景色が無料で楽しめます。ソウルオリニ大公園の植物園には290種以上の温室植物と70種以上の野花が展示されており、動物園ではゾウ、トラ、ミーアキャットなどの様々な動物が観覧客を迎えてくれます。また動物が面白い演技を繰り広げる動物ショー「動物童話村」(有料)も人気があります。公園の後門付近にある遊園地は規模は大きくありませんが、ジェットコースターやバイキングなどのスリル溢れるアトラクションや子どもが楽しめる乗り物があります(有料)。 

 

 

 

☞ 1万ウォンの使用例
動物童話村6,500ウォン+遊園地のアトラクション1回5,000ウォン

住所:ソウル特別市 広津区 陵洞路 216
運営時間:5:00~22:00(動物園9:30~17:30/植物園9:00~18:00/遊園地10:00~18:30)
※動植物園は季節によって運営時間に変動あり
利用料金:入場料無料(植物園・動物園を含む)
動物童話村:大人6,500ウォン
遊園地1回利用券:大人5,000ウォン
遊園地自由利用券:大人25,000ウォン
アクセス:ソウル地下鉄7号線「オリニ大公園(オリニ・テゴンウォン)駅」1番出口より約30m
韓国観光案内電話:+82-2-1330(日本語)
※今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。


 

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