江原道(平昌郡) , 平昌

小説家のイ・ヒョソク氏の故郷であり、彼の短編小説「蕎麦の花が咲く頃」の舞台となった江原道平昌郡蓬坪では、毎年秋になると蕎麦の花が咲き乱れ、壮観を演出します。大自然の中で咲き乱れる蕎麦の花、これをテーマにした小説、さらに蕎麦を食材にした数々の料理が一堂に会し、まさに至福のひと時を堪能することができます。 昔から韓国には、蕎麦粉でトコロテンや麺を作って食べる習慣がありました。自然豊かなな蓬坪で味わえる蕎麦料理の蕎麦は良質なことから、特においしいことで知られています。


済州道(済州市 ) , 済州西部

水月峰は済州の数多くのオルム(寄生火山 parasitic volcano)の中で、最も西側の高山里にある小さな峰です。水月峰は海抜77m、海岸に突出しており、済州で最も広い平野を挟んでいます。澄んだ日の海を赤黒く染めながら沈んでいく落照(夜に沈む日差し)の風景は、沙羅峰の日没の風景と競う程に、とても印象的で美しいです。水月峰の頂上には、小さな亭子「水月亭」があり、ここでは済州で最も美しいと言われる「遮帰島」だけでなく松岳山、竹島を一目で見渡すことができます。その横には 済州島西部地域の気候を観測する高山気象台があります。 水月峰の下には、小さな庵子(大きな寺にある小さな寺)もあり、海側には削られたような「オンアル」と呼ばれる絶壁があります。 ここの岩壁には龍雲泉(ヨンチョンス)と言われる薬水(薬効果がある生水)が湧き出てきます。


ソウル(麻浦区) , 汝矣島・永登浦・麻浦

ソウルを代表するエコと再生のシンボル 麻浦 文化備蓄基地は41年間、石油備蓄基地として使われてきた高度成長時代の産業遺産を複合文化空間へと変身させた場所です。 既存の5つの石油備蓄タンクは公演場、展示場、多目的パビリオンに再生、新築したタンク1基は情報交流センターに、臨時駐車場だった広々とした野外スペースは文化広場としてリニューアルされ、市民の憩いの場として、そしてさまざまなコミュニティ活動が可能な空間として作られた施設です。


京畿道(驪州市) , 驪州

神勒寺(シンルクサ)は寺の前に南漢江が流れ広い砂地が広がる美しい寺院。新羅時代に元暁大師が創建したと伝えられていますが正確な記録はありません。寺の中には極楽殿を始め、 神勒寺に現存する建物の中でも最古の祖師堂、レンガを積んだ多層伝塔、高麗末期の碑である大蔵閣記碑などがあり、見所もたくさん。特に寺の前に流れる川岸の絶壁に建てられた江月軒は神勒寺の代表的な名所。 南漢江と周辺の景色を一目ででき、デートスポットとしても人気です。


江原道(鉄原郡)

鉄の三角地(チョレ サムガクジ)は金化、平康、鉄原を結ぶ地域。この地域は韓国戦争当時の激戦地で多くの死傷者が出たところで、韓国戦争以外にも白馬高地戦闘、五聖山戦闘などがこの三角地帯で起きました。1953年の休戦以後は一般人の出入りが統制されていましたが、韓国戦争の惨状を見せる生きた教育の場として1989年11月から公開されています。北韓(北朝鮮)軍が南侵のための中部戦線の本拠地にしたこの場所は、韓国軍が攻撃するには不利で、敵が防御するには良いという地形的特色を持っています。戦跡地には「鉄馬は走りたい」という看板と汽車の残骸、労働党社、第2トンネルがあります。地域住民の強制募金と労働力動員で作られた地上3階のソ連式建物である労働党社では反共活動をした多くの人々が拷問され虐殺されました。党社裏側に設置された防空壕では現在も遺骨と実弾、針金などが見つかっています。またソウル北方108km地点では北韓(北朝鮮)の南侵用第2トンネルが見つかっています。ここは安保の教育場の役割とともに、渡り鳥の渡来地としても知られています。


済州道(済州市 ) , 구 제주

高内浦口を出発し、海岸に沿って旧厳里(クオムニ)まで続きます。一部の海岸道は細い散歩道で、一部は海沿いの道、一部は海岸道路に沿って行きます。広い塩ビルレ(平たくて広い岩を称する済州語)が広がる旧厳浦口(クオムポグ)を過ぎると、道は内陸へと向かいます。やや高くそびえ立っている水山峰(スサンボン)に向かって、村と畑の道を通り過ぎて行き、水山峰(スサンボン)のふもとを回ると、大きな黒松がある水山(スサン)の広い貯水池に出ます。貯水池の堤防を歩いて村を通り抜けると、背の高い木々が並ぶ昔の土城、ハンパドゥリに辿りつきます。城を通り抜けると、美しい森の道や渓谷の道が迎えてくれ、森を抜けるとゴールの光令(クァンリョン)です。


慶尚南道(昌原市 )

カゴパコブラン壁画村は、馬山の美しい街を再生させるための取り組みの1つで、慶南銀行が推進しました。倉洞から富林市場を過ぎ、城湖洞一帯に作られたカゴパコブランキル壁画村は、多種多様な壁画やユニークなフォトコーナーなどを楽しむことができます。


済州道(済州市 )

漢拏生態の森は、山林庁所有の国有地で、5.16道路沿いの標高600mの高地、約196haに広がっています。生態の森は、1970年代初めから1995年まで個人に貸し出され、牛馬の放牧地として使われていた場所です。済州の植物宝庫にふさわしい山林生物、暖帯・温帯・寒帯植物など、多様な植物を上手に組み合わせて設計し、333種28万8千株を植栽することで生態系を復元させました。特にコッチャワル地帯、天然林地域は遺伝資源保全地域として管理されています。遊歩道、展望台、養苗ハウス、テーマ別散歩道、遺伝子保存組織培養室などの基盤施設やもみじの森、桜の森、朝鮮白檜、ツツジの森など13のテーマからなる森、さらには森の縮小版である岩石院が中央に置かれ、充した森の体験が楽しめます。


全羅北道(金堤市 )

2003年5月にオープンした趙廷来(チョ・ジョンネ)アリラン文学館は、趙廷来の小説『アリラン』を通して金堤の歴史を知ることができるところです。1階には作家が5年間執筆した『アリラン』の肉筆原稿がうずたかく積み上げられており、第2展示室には作家の取材手帳、ノート、生活用品などが展示されています。また、第3展示室には作家ではなく、趙廷来という一人の人間を窺い知ることができる空間が設けられています。なお、アリラン文学碑は碧骨堤に建てられています。


大邱広域市(中区)

「大邱近代路地(テググンデゴルモク)」は、大邱の路地を歩きながら生きた歴史と出会えるところです。 朝鮮戦争時、大邱は他地域に比べて被害が少なかったため、戦中・戦後の暮らしぶりが比較的維持されています。歴史的に重要な場所でありながら、昔の人々の温もりが感じられる空間となっています。