無等山国立公園(ムドゥンサン・クンニプコンウォン)は、光州と全羅南道潭陽郡、和順郡の境界にある山で、1972年に道立公園に指定され、その40年後に21番目の国立公園に指定されました。俗に武岳、武珍岳、瑞石山とも呼ばれているこの山は海抜1186メートルで、名前のとおり周りにその高さの目安になるような等しいものがないくらい郡を抜いてそびえ立っています。山の頂上は天王峰、地王峰、仁王峰の3つの峰で構成されています。無等山は地勢が険しくないので、だれでも登ることできます。この山は高低が激しくなく、奇岩怪石の石屏風が山全体に広がっているのが特徴です。千状万態の岩が頂上の天王峰を中心に点在し、その雄壮さによって道民の信仰対象になっている神山として有名です。特に瑞石台、圭峰、立石台などの岩が雄壮で、山のふもとには薬師庵、証心寺、元曉寺などの寺があります。また無等山は季節ごとに美しい景色に彩られた所としても有名です。秋には圭峰岩の紅葉がすばらしく、白馬稜線のススキ、冬には雪花と氷花が絶景となります。無等山の麓には各施設がありますが、その中でも国立光州博物館は韓国の伝統様式で建てられ、1000坪の展示室と広い遺物保管施設を備えています。博物館には新安沖合いから引き揚げられた宋、元の遺物と湖南地方の先史、百済、新羅時代の遺物、朝鮮時代の絵画など2000点の遺物が展示されています。