全州伝統韓紙院(チョンジュチョントンハンジウォン)では、伝統的な製造方法により純韓国産の韓紙だけを生産しています。ここで生産される韓紙の80%以上が日本へ輸出され、残りは韓国で消費されています。韓紙は、他の紙類とは異なり、祖先たちの職人精神が染み込んでいる貴重な文化遺産であり、韓紙自体がひとつの芸術品でもあります。ここでは、韓紙をすく作業から模様入れ、乾燥などの韓紙の製造過程を学ぶことができます。「全州」と聞いてまず最初に思い浮かぶ特産品のひとつに韓紙があります。全州は1000年前から品質の良い韓紙の生産地として有名な都市でした。韓紙の使用量が減った現在でも、全州には10ヶ所以上の韓紙工場があり、ここで生産される画仙紙の量は、全国の流通量の80%を占めています。全州伝統韓紙院では、書道、東洋画、工芸用の韓紙はもちろん、黄土壁紙用韓紙、堅炭韓紙などが展示・販売されています。