慶尚南道(密陽市 )

密陽市 (ミリャンシ) から東に20キロメートル離れた載薬山 (チャヤクサン=天皇山 チョノァンサン) の南西側の麓に表忠寺 (ピョチュンサ) があります。新羅の興徳王 (フンドクワン) 4年 (829年) に黃面禅師 (ファンミョンソンサ) が建てました。表忠寺は文禄の役の時、平和使節として重要な役割をした泗溟堂 (サミョンダン) 、惟政 (ユジョン) 、宋雲 (ソンウン) 僧を称えるために表忠寺という意味の名前が付けられました。また寺の周辺にはいくつもの滝やオルムゴル(氷の谷) があり、山の尾根には獅子の平(サジャピョン) 草原があります。


慶尚南道(梁山市 )

迦智山道立公園と通度寺がある梁山市は密陽、蔚山、釜山に隣り合い、西側には洛東江が流れています。慶釜高速道路が市を南北に貫通するように通っていてどの地域からでも行きやすい場所にあります。通度ファンタジアは通度カントリークラブを運営している(株)トンイルリゾートが一緒に運営している、嶺南アルプス・霊鷲山の下に位置した釜山、慶尚南道圏内最大のテーマ公園です。30個以上もの遊戯施設に大型プール、自然湖、イベント広場、大型野外公演場などがあり多様なイベントも開かれます。近くには通度寺があり文化遺跡を見た後に立ち寄ってみる価値があります。


慶尚南道(河東郡 )

「河東野生茶文化祭り(ハドン・ヤセンチャムンファチュッチェ)」が開催される「河東」は韓国初のお茶の栽培地として有名です。河東のお茶は機械を使って大量生産されるものとは違い、手作り生産しているため値段は少々高めですが、深い味と香りは逸品です。祭りの期間中は、河東で生産されるお茶を無料で味わうことが出来るうえ、手ごろな値段で購入することができ、毎年多くの観光客で賑わいます。


慶尚南道(金海市 )

伽倻の成立と展開を解明するのに最も適した遺跡、大成洞古墳群 大成洞遺跡は伽倻の建国説話が込められた亀旨峰と金海貝塚で有名な会峴里貝塚の中央に位置し、東方には金首露王陵が隣接しています。公設運動場の北後方にある標高22.6mの「ウェッコジ」と呼ばれる丘陵を中心に形成されています。この遺跡は慶星大学博物館で1990年から1992年まで3度にわたる発掘調査をした結果、金官伽倻支配者集団の共用墓地であったことが判明しました。立地条件がいい丘陵の稜線部には王の墓とこれに相応する支配者の墓があり、傾斜面には身分が低い者の墓が形成されていました。   大成洞古墳の歴史的意味 調査された墓は全136基で、種類は木棺墓、木槨墓、甕棺墓、石槨墓、橫穴橫口式の石室墓です。この中で木棺墓が墓祭の主流でした。丘陵の稜線部に形成された大型の木槨墓は埋葬主体部の大きさと副葬された遺物の量と質から見て、3世紀後半~5世紀前半にかけて形成された金官伽倻支配者たちの墓であると推測され、特にこの遺跡の大型木槨墓の調査を通して重要な事実が明らかになりました。3世紀末に初めて人と馬を殉葬し武器を副葬する習慣とともに、騎馬用の鉄製の鎧と兜、北方遊牧民族的な墓祭、馬具類、陶質土器、銅復など北方遊牧民族の習慣が反映された遺物が多く出土されたという事実です。それと、筒形銅器、巴形銅器、各種碧玉製の石製品など古代日本との交流の実態を究明することができる物が出土されたことです。このようなことから、大成洞遺跡は伽倻の成立と展開、性格、政治や社会構造を解明するのに最も適した遺跡だと言えます。  


慶尚南道(河東郡 )


慶尚南道(南海郡 )

南海「佳川ダレンイ村」は海辺に挟まれている雪屹山(488m)麓の急斜面を削って石築を積んで作った階段式畑が美しい景色を作り出す所で有名です。ダレンイ村は南側に位置しているので真冬にも雪が降らない暖かい村で、ヨモギとホウレンソウなどの若菜が一番最初に芽を出す場所であり、海風の影響で作物の病害虫発生率が低くて親環境農業が可能な村です。また、田舎の人の情と土の暖かさを感じることができるこの村では、2007年から毎年春に「ダレンイ農業祭」が開かれます。


慶尚南道(固城郡 )

床足岩郡立公園(サンチョガム・クンリプコンウォン)は、南海岸の閑麗水道を一目で見渡すことができ、また海辺にある広い岩盤と奇岩絶壁が渓谷を形成した自然の景観とが局地を成しています。固城郡は天恵の石宝、床足岩と中生代白亜紀に生息していた恐竜の足跡がはっきりと残っている、非常に貴重な場所として、1983年11月10日に郡立公園に指定しました。青少年修練院前にある海水浴場には、常に押し寄せる潮水に洗われて丸く磨り減った小石が敷きつめられており、恐竜の足跡がある広い岩盤の向こうにある山は、全面が層岩断崖(地層が見えたような絶壁)となっています。また岩壁の奥には東西に細長く伸びている岩窟があり、その姿がちゃぶ台のような形をしているということから「双足」などと呼ばれています。高低差がある岩窟の内部には、奇妙な形をしたたくさんの石があり、それぞそれの石には、いろいろな伝説が伝えられています。太古に仙女たちが地上に降りてきて、石織り機で天帝に捧げる錦の服を織ったと伝えられている場所は「双足窟」と呼ばれており、また仙女たちが入浴した場所は「仙女湯」と呼ばれています。現在でも織り機の形や風呂の形をした水溜りが、洞窟の中に存在しています。その周辺にはロウソクの燭台の形をした燭台岩と、屏風の形をした屏風岩があり絶景を成しています。また、観光遊覧船が統営郡蛇梁島の間を水しぶきを上げて通り過ぎ、目の前に広がる閑麗水道の四季の美しさは人々を魅了し、一年中観光客の足どりが絶えません。双足岩の一帯に存在する恐竜の足跡の化石周辺では、神秘の世界を感じることができ、ブラジル、カナダと共に世界三大恐竜遺跡地として数えられています。この恐竜の足跡は、映画「ジュラシックパーク」で更にその名を知られるようになったブロントサウルス、ブラキオサウルス、アロサウルスなどの足跡です。これらの恐竜の足跡は、人類が地球上に出現するよりずっと昔の神秘の世界を体験することができる貴重な資料として、天然記念物第411号に指定されています。