江原道(鉄原郡)

統一新羅時代の景文王(キョンムンワン)5(865)年、高麗末の僧・道詵(トソン)国師は高さ91cmの鉄造毘盧舎利仏坐像を鋳造・奉安するため、江原道(カンウォンド)鉄原邑(チョロンウプ)栗梨里(ユルリリ)里にある安養寺(アンヤンサ)に他の僧侶とともに赴きました。 その道すがら、しばらく休息をとっていると、持ってきたはずのこの仏像が突然姿を消してしまいました。あわてて僧侶らはあたり一帯を探すと、現在この仏像が安置されている到彼岸寺(トピアンサ)の場所に安座している状態で見つかります。 道詵国師は何かの思し召しとこの仏像が見つかった場所に小さな庵を建て、この仏像を祀り、それが現在の到彼岸寺になったと言われています。このような逸話から鉄造仏像が永遠の安息の場である彼岸に到達したとして、寺の名前を到彼岸寺と命名したといいます。 現在でも境内には道詵国師が作った国宝第63号の鉄造毘盧舎利仏坐像や宝物第223号に指定されている高さ4.1mの花崗岩からできた三層石塔が残されています。 以前までは民間人統制区域で民間人の出入りが制限されていましたが、現在ではどなたでも自由に行き来できるようになりました。 * 主な文化財 1) 到彼岸寺三層石塔(宝物第223号) 2) 到彼岸寺鉄造毘盧舎利仏坐像(国宝第63号) 3) 孤石亭及び蓴潭(記念物第8号)4) 鉄原天通里渡り鳥渡来地(天然記念物第245号)


江原道(原州市) , 原州

江原道原州市平原洞にある伝統市場です。 毎月2日、7日、12日、17日、22日、27日と5日ごとに市が立ちます。 主な商品はどじょう、農水産物全般、生活必需品などです。 原州風物の五日市は昔から大きな規模で開かれ、売り買いも旺盛なことで知られています。ここ原州の名物としても有名なチュオタン(ドジョウスープ)の材料ともなるドジョウは漁をする山地や渓谷によって味が変わることで知られていますが、原州一帯で捕まえられるドジョウの味は格別との評判です。


忠清南道(論山市 )

遯岩書院は1634年、現在の場所より1.5キロメートルほど離れた場所に建てられ、1660年に王より扁額が下賜されました。書院が建てられた場所は低地で、洪水のときに庭まで水が流れ込んでくるため、1880年に現在の場所に移されました。1865年の書院撤廃令が出たときも撤廃を免れた書院です。儒学者により毎年2月と8月の中丁(月の中旬の丁(ひのと)の日)に祭祀が行われています。 ※所有者:光山金氏一族


慶尚北道(安東市 )

慶尚北道の安東市豊川面河回里にある河回北村宅は、民泊を運営する古家です。文臣だった柳師春(リュ・サチュン)によって正祖21年(1797年)に小さなサラン(客間)と左右の翼廊が建てられたのが始まりで、それが今日に至っています。アンチェ(母屋)、クンサラン(大客間)、テムンガン(正面玄関まわりの建物)、祠堂が、慶尚道都事を務めた柳師春のひ孫にあたる柳道性(リュ・ドソン)によって哲宗13年(1862年)に建てられ、現在の姿になりました。アンチェ、サランチェ、クンサランチェ、テムンガンチェ、祠堂を備えた典型的な士大夫家の邸宅で、河回で最大の規模を誇ります。 クンサランである「北村幽居」は正面7間、側面3間の建物で、2間の部屋が2室、1間の部屋が2室、4間のテチョン(板の間)、3間のヌマル(高い板の間)、3間の厨房とその上部の同じ大きさの屋根裏部屋、5間の縁側、板5枚継ぎの縁側からなっています。部屋の間の引き戸と、部屋とテチョンの間にある扉(上方に開けて天井に固定できるもの)を開けると、建物全体が一つの空間になります。また、中サランの「和敬堂」は2間の部屋、1間のテチョン、3間の縁側、そしてテチョンの右手に欄干のある縁側があります。小サランの「須愼窩」は1間の部屋、1間のテチョン、2間の縁側からなっています。アンチェには中庭を中心にして前面に厨房と奥の間、テチョン、物入れ、サンバン(上)、縁側、サンバン(下)があり、右手にはクンサランに続く中門、左手には物置(下)、穀物倉庫、ムンガンバン(門の近くの部屋)があります。 他に祠堂などもあり、隅々まで見て回るとかなり時間がかかります。 河回北村宅に植えられている樹齢300年以上の松は、この家と歳月をともにしてきた家の一部であり、その形が河回村の周りを流れる洛東江に似ていることから興味深く眺める人も沢山います。北村宅には遺物も残っています。17世紀に作られたものと推定されている「都城八道之図」は独島と間島を韓国の領土として表記しており、歴史的にも非常に貴重な資料と評されています。他にも、駕籠や踏み臼、そして柳台佐(リュ・イジャ、号は鶴棲)に新年祝いとして国王より贈られたという歳画もあります。 北村宅は、両班(貴族)の村である河回の中でも屈指の富豪でした。財産だけでなく庶民に対する温情も並々ならぬものがあり、土地の賃料は最も安かったそうです。ある年、梅雨で川が増水して船が転覆すると、家を建てるために3年間乾燥させていた高級な松の木を投げ入れて溺れた人々を助け、それから3年後に家を建てたという話も伝わっています。


忠清北道(忠州市 )

大林(テリム)ホテルは忠清北道忠州市(チュンジュシ)・水安堡(スアンボ)温泉観光特区の中心・温泉川辺(オンチョンチョンビョン)キルの道沿いにあるホテルです。 水安堡ムルタン(水湯)公園や水安堡市外バス停留場から直線距離でそれぞれ200m、350mと至近距離にあります。 2015年リニューアルオープンした大林ホテルは韓室、ベッドルーム、家族室など全54室の客室と家族湯があります。 特に家族室はリビングと寝室が分かれており、団体のお客様にもおすすめです。 家族室は最大10人までお泊まりいただけます。 大林ホテル地下1階には温泉を楽しめる大浴場や黄土チムジルバンがあります。ホテルにご宿泊のお客様は大浴場と黄土チムジルバンを無料でご利用頂けます。大林ホテルは忠州市が管理する源泉の供給を受けているためすべての客室で良質な温泉水を使うことができます。王の温泉と呼ばれる水安堡温泉はカリウム、ナトリウム、フッ素、マグネシウムなど無機質が豊富な53度の弱アルカリ泉です。  


大邱広域市(南区)

アンジラン五差路からアプサン・アンジランコル(谷)へ通じる道の中ほどにあるアンジラン市場は市場としての華麗な名声よりもヤンニョムコプチャンの店が次々と現れ活気を呈しているところです。 1970年ごろアンジラン市場川に忠北食堂(チュンブクシクタン)を皮切りに、97年のアジア金融危機、いわゆるIMF金融危機以降、生計を維持するため始めたコプチャンの店舗が増え始めアンジラン市場が活性化、庶民が懐を心配せず楽しめる憩いの場として栄えました。最近では若者層がひっぱる若者の通りとして発展しています。また2007年からは商店街活性化のため、看板の改修・補修及び手洗い施設の設置及び営業場環境改善を行い在来市場の活性化にさらに力を入れています。


京畿道(坡州市 )

統一情報化村(通称「統一村」)は民間人統制線(民統線)の北端にある村で、板門店、第3トンネル、都羅山展望台など安保観光地をはじめ名所旧跡がいたるところに点在しており、統一の夢を抱き南北を貫く鉄道・京義線(キョンイソン)や道路の南側玄関口となっている場所です。 統一村の中にある長湍豆(チャンダンコン)マウルで食事をした後、近くの情報化村農特産物広報館2階には民統線内で唯一お茶を楽しめるカフェがあり、いわばここが韓国の最北端にある民統線カフェになっています。 また肥沃な土ときれいな自然環境が作り出す農産物・長湍人参、長湍豆(坡州市長湍面などで栽培される大豆)、長湍米などは長湍三白(チャンダンサムベク)として古の時代に王に献上された農産物で、それ以外にもオニノヤガラ、トウガラシ、ゴマ、ドングリの澱粉でゼリー状に固めたトトリムの原材料となるドングリ粉など良質の農産物が生産される場所としても有名です。 *民間人統制区域 非武装地帯の外側の南方限界線を境にし南側へ5~20kmの幅で設定した民間人統制区域で、民間人出入統制線とも呼ばれます。1953年の休戦以降、南北の軍隊の軍事分界線が引かれ、双方後方へ2kmの幅で非武装地帯(DMZ)を設定、南側はさらにその外側に民間人統制区域を定め、一般人の出入りを統制しています。


慶尚南道(巨濟市 )

ソナングペンションは知世浦(チセポ)港を臨むおよそ2万平方メートルの敷地に建つペンションです。 ソナム(松の木)の慶尚道での方言・ソナングという名前をつけたペンションですが、その名前通り松の木が多いところです。枝や松の葉が風が吹く方向へ生い茂り、その中にたたずむ2棟の丸木の家も松の木がある庭園と合いまり風情があります。 知世浦の風景を一望できるよう高台の南向きに建てたため温かい日差しを満喫することができます。 丸木を組み黄土の土壁で作った伝統木組工法を採用し2階建てで建てたこの韓屋は、壁の内と外に見える大きな丸太の屈曲や木目が見え、大変素晴らしいものがあります。さまざまな花や木々、野生の草花がいっぱいの庭園は17年もの間オーナーが育て作り上げてきた空間です。松の木や天然石を用い、およそ6000平方メートルを超える階段式の庭園を作り上げました。庭園にはテーブルや椅子、韓国伝統の小屋、縁台など憩いのスペースがあり、自然を眺めるのに最適なところです。 ペンションにはや養閒堂(ヤンハンダン)と和生堂(ファセンダン)という名称の2棟の建物に全10室の客室があります。2人室から8人室まで様々な広さの客室があり、予約時にお選び頂けます。すべての部屋には最新のキッチン設備やトイレがあります。 庭には麦飯石黄土焼き施設がありますが、これは伝統的なオンドルの工法で自然石や黄土、厚さが4センチある麦飯石で特殊製作されたかまどに薪を入れ、肉やジャガイモ、パジョンなどを焼いて食べることができます。


全羅南道(莞島郡 )

コナーレジデンスホテルは、莞島公営バスターミナルより徒歩8分、莞島港より車で5分の距離にあるレジデンスホテルである。このホテルのメリットは、客室内にほぼ全ての利便施設が揃えられていること。IHクッキングヒーターと電子レンジがあるのでちょっとした調理はもちろん、洗濯機や空気洗浄機など充実した設備で自宅にいるような安らぎを体感できる。 ベッドルームとキッチン、バスルームを兼ねたワンルーム型の客室は、スタンダード(Standard)のフラット(General)とメゾネット(Multiple Layer)、デラックス(Deluxe)のフラットとメゾネット、スイート(Sweet)のメゾネットとロイヤル(Royal)のメゾネットまで、全6タイプの客室で構成される。客室の広さや構成は少しずつ異なるが、白い壁に木材家具を配置することでシンプルな雰囲気を演出した。スーパーシングルの2段ベッドが配置されたスタンダード・フラットタイプの206号室を除き、全ての客室にはダブルベッドが配置されている。また、スイート・メゾネットタイプとロイヤル・メゾネットタイプのリビングには、ふかふかなビーンバッグが配置されている。ホテルの1階にある「コナー179 カフェ&デザート」では、プレミアム生豆を使ったコーヒーと甘いスイーツを楽しめる。