ソウル市内の北村韓屋村や仁寺洞には、韓国の伝統家屋である「韓屋(ハノク)」を改造したカフェがあちらこちらにあります。韓屋カフェではコーヒーや伝統茶を飲むことができ、一般のカフェとは違った魅力があります。韓屋カフェにはたいていチャントクテという甕置き場や、テチョンマルという広い板の間、瓦屋根などがあり、韓国の伝統的な雰囲気が感じられます。静かな雰囲気と余裕を楽しみ、韓国伝統のデザートも味わえるソウル市内の韓屋カフェをご紹介します。
カフェLN(카페LN)
正読図書館周辺に、韓国の伝統的な外観と現代的な室内インテリアが調和した韓屋カフェ「カフェLN」があります。店名は「遊戯人」という意味の「ホモルーデンス(Homo Ludens)」と、「話す人」という意味の「ホモロクエンス(Homo loquens)」の合成語である「ルデンロケン(Luden Loquen)」の略語で、事務所として使われていた韓屋をカフェに改造し、2010年9月にオープンしました。
建物は口の字型の構造になっていて、建物の中心にある中庭の席はカフェで一番人気があります。ここではTシャツ、本、ダイアリー、デザイン用品の販売もしており、地下には各種の展示会やイベントのための場所も用意されています。メニューはトックリイチゴラテ、黒ゴマラテなどの健康ドリンクの他、もっちりとした食感が楽しい餅ワッフルなどのデザートがあります。
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☞住所:ソウル特別市 鍾路区 北村路5 ナキル 5
☞電話番号:+82-2-722-7597(韓・英)
☞営業時間:10:00~22:00(日曜日:10:00~21:30)
☞アクセス:ソウルメトロ3号線「安国(アングク)駅」1番出口から徒歩約15分
佳画堂(카페 가화당)
美しい絵画のある家という意味を持つ「佳画堂」は、路地裏のひっそりとした場所にある伝統茶カフェです。小さな庭とコの字型の建物があり、靴を脱いで座敷に上がります。室内のあちこちにある韓国の美しい装飾品が趣を添えます。
メニューは伝統茶、カレトク(細長い餅)焼き、韓菓などがあり、夏は冷たいピンスも味わうことができます。韓屋の落ち着いた雰囲気の中で、真心のこもったメニューを味わい、韓国の伝統の小物を見ることができます。
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☞住所:ソウル特別市 鍾路区 三清路4キル 16-1
☞電話番号:+82-2-738-2460(日本語)
☞営業時間:平日 13:00~20:00、週末 13:00~21:00(月曜日休業)
☞アクセス:ソウルメトロ3号線「安国(アングク)駅」1番出口から徒歩約15分
縁(yeon)(카페 연)
縁は三清洞にある人気カフェのひとつで、韓屋を改造してつくられました。いくつもの個室があり、大きな部屋の壁には世界地図が張ってあり、店内のあちらこちらには世界各国の旅行ガイドブックが置いてあります。韓国の伝統茶やデザート、一般のカフェにあるようなコーヒー類の他、インディアンチャイ、ラッシー、タイ式バナナパンケーキなどの多国籍なメニューが楽しめます。カクテルやビールなどの様々な酒やそれに合うおつまみも用意されており、選択の幅が広いのが魅力です。韓国の趣を感じながら世界の様々な食べ物を味わうひとときは、忘れられない楽しい経験となるでしょう。
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☞住所:ソウル特別市 鍾路区 三清路 84-3
☞電話番号:+82-2-734-3009(韓・英)
☞営業時間:12:00~23:00(ソルラル・秋夕当日休業)
☞アクセス:ソウルメトロ3号線「安国(アングク)駅」1番出口から徒歩約17分
タルセヌン・タルマン・センガッカンダ(달새는 달만 생각한다)
1996年にオープンしたタルセヌン・タルマン・センガッカンダ(月鳥は月だけを想う)は、仁寺洞の伝統茶カフェのひとつで 、短く「タルセ」と呼ばれることもあります。このカフェはサムジキル近くの小さな路地にあってあまり目立ちませんが、知る人ぞ知る人気の店です。店内は韓国の伝統美に溢れており、仮面やワラジ、絵画など、韓国伝統の小物が飾られています。席に座ると、ここに訪れた人たちが紙ナプキンに書き残した様々なメッセージや絵が目に留まります。
カフェでは材料を漬け込んで発酵させて作った自家製のお茶を味わうことができ、飲み物を注文するとお餅と韓菓がサービスで付いてきます。
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☞住所:ソウル特別市 鍾路区 仁寺洞12キル 14-3
☞電話番号:+82-2-720-6229(日本語)
☞営業時間:10:00~23:00(ソルラル・秋夕連休休業)
☞アクセス:ソウルメトロ3号線「安国(アングク)駅」6番出口から徒歩約7分
耕仁美術館伝統茶院(경인미술관 전통다원)
ソウルメトロ3号線「安国駅」の6番出口から出て仁寺洞のメインストリートを進み、サムジキルを過ぎてスド薬局の角を左に曲がると、小さなギャラリーが並ぶ通りに出ます。ANTIQUE DANCHUNGというアンティーク店から左に入ると耕仁美術館の入口があります。木造の伝統家屋と庭の大小様々な甕が調和しており、穏やかな雰囲気が心をほっと落ち着かせてくれます。耕仁美術館伝統茶院は1983年にオープンした耕仁美術館が運営する伝統茶カフェで、室内だけでなく、テラス席でも伝統茶を楽しむことができます。韓屋はL字型の構造になっており、靴を脱いで床に座る部屋とテーブル席で構成されています。自家製の15種類の伝統茶があり、とろっとした濃いナツメ茶が一番の人気です。真夏の暑いときは甘酸っぱい五味子ファチェが人気があります。伝統茶を注文すると、伝統菓子の油菓(上の右の写真の白いお菓子)が一緒に出てきますが、もう少し食べたいときはカレトク(細長い餅)焼きやお餅の盛り合わせを追加で頼むといいでしょう。
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☞住所:ソウル特別市 鍾路区 仁寺洞10キル 11-4
☞電話番号:+82-2-730-6305(韓国語)
☞営業時間 10:30~22:50(年中無休)
※耕仁美術館 10:30~18:00(1月1日・ソルラル・秋夕休業 / 入場料無料))
☞アクセス:ソウルメトロ3号線「安国(アングク)駅」6番出口から徒歩約5分
☞ 観光案内電話:+82-2-1330(日本語可)
*source : KTO(Korea Tourism Organization) www.visitkorea.or.kr
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