慶尚北道慶州市外東邑にある艸尋山房(チョシムサンバン)は、「自然という根本に立ち返り、お茶を飲みながら語らう場所」という意味で名付けられた宿泊施設です。吐含山(トハムサン)と磨石山(マソクサン)のエネルギーを受け、伝統と自然、歴史に触れられる静かな場所です。艸尋山房は1974年頃にソウル・嘉会洞にあった韓屋2棟を移築して復元したもので、文化的・歴史的価値の高い建物です。また、オーナーが伝統的な古道具などを収集・保存しており、小さな博物館のように展示しています。踏み臼、チゲ(背負子)、臼、大釜と釜のふた、のこぎりなど、数えきれないほどの展示品が建物の内外に並べられています。敷地は約3,300㎡に上り、庭は散歩や運動ができるくらい広々としています。東屋と休憩用のテーブルなどを設け、老若男女問わずゆっくりと歩いたり休んだり、遊んだりできます。客室は全部で7室で、そのうち3室では調理も可能です。その他の客室は、共用キッチンが利用できます。朝食は1人当たり6,000ウォンで田舎料理が提供され、インスタントラーメンやキムチ、おかず、食パンや卵は無料で食べられます。客室は、近現代の一般家庭のような内装になっています。ロッキングチェア、木製テーブル、屏風、タンスなどがあり、1970~80年代を舞台にしたドラマのセットの中にいるようです。艸尋山房の近くには秀峯亭(スボンジョン)停留所があり、慶州市内まで運行するバスが利用できます。車で5分の距離に仏国寺、石窟庵があります。