明斎古宅(ミョンジェゴテク)は、朝鮮王朝・肅宗時代の学者である尹拯の古宅で、重要民俗資料第190号として指定されています。アンチェ(母屋)は「冂」字型で、自然石で基壇を作り、その上に建物を建て、安定感があります。家の前には広い外庭があり、そこに人工池を掘って真ん中に円形の島を作り、庭園を整えました。アンチェの裏には緩やかな傾斜地を利用して独特な裏庭を作り、住まいの美しい空間構造を示しています。アンチェの中央の6間は板の間で、その壁に扉が作られており、夏になると裏庭から吹いてくる、心地よい爽やかなそよ風が楽しめます。