黄龍江と極楽江に沿って松の木が多く生息していることから名づけられた光州の松汀(ソンジョン)は、光州5味の一つに数えられるトッカルビで有名な場所。光山区庁周辺には、トッカルビ通りがあり、その中でも松汀トッカルビは1976年に開業した元祖トッカルビ店として人気を集めています。
このお店のトッカルビの味は、上質な牛のカルビと豚の三枚肉を5対5の割合で混ぜ、韓国産のアカシア蜂蜜を入れるのが秘訣だそうです。やわらかい肉質と歯ごたえのある食感が特徴です。梨、キウイ、玉ねぎ、生姜などを入れて作った特製天然タレは栄養も抜群。牛肉だけのトッカルビよりは、安価になるため、リーズナブルな価格でおいしくいただけるのも人気の理由です。お肉を一晩寝かせ、食べやすいように骨から肉を取り、ミンチにします。ソースは、昆布、大根、ネギなどの20種類以上の食材を入れて作りますが、ここには、化学調味料を一切入れないというお店のこだわりがあります。
トッカルビと一緒に出てくる豚肉のスープにも、このお店のこだわりがあります。このスープを飲みにくるというお客さんがいるほど。豚の骨と大根を1日中煮込み、油分を取り除くため、さっぱりした濃厚なスープの味になるといいます。子どもから大人まで気軽に食べられる一品です。