忠清南道(公州市 )

公州第一教会は、1903年米国監理教の宣教師ウィリアム・B・マックギルが設立した教会で、建物は1931年、韓国の初期の教会様式を踏襲し建てられています。 韓国戦争(1950~1953年・休戦)の時、建物のかなりの部分が破損してしまいましたが、新たに新築することなく修復することで再び教会として利用し、建設当時の姿を現代に伝えています。 特に改築当時の鐘塔の一部のタイル処理、増築時に取りつけた画家・李南圭(イ・ナムギュ)氏のステンドグラス作品、ローマ時代の地下の墓所・カタコンベを思わせる半地下の個人祈祷室などは建築学的に大変価値があり、2011年には登録文化財第472号に指定されたほどです。 公州第一教会は忠清(チュンチョン)地域の宣教拠点となり、植民地支配下の朝鮮で独立運動を支援した場所でもあり、韓国のジャンヌダルクとして有名な柳寛順(ユ・グァンスン)烈士や、独立運動家として活動し植民地支配が終わった韓国で政治家として活躍した趙炳玉(チョ・ビョンオク)博士もこの教会に通っていました。 また公州第一教会は教会本来としての役割のみならず、学校・病院・幼稚園なども併設し、近代化の先駆的役割を果たしました。


京畿道(楊平郡)

*樹齢100年以上の山茱萸の木が群生している楊平山茱萸村* 楊平(ヤンピョン)山茱萸(サンシュユ)村には樹齢100年を超えるサンシュユの木およそ7,000株が群生しており、毎年3、4月になると村全体が黄色に染まり、素晴らしい光景が広がる伝統的な農村です。 毎年4月初旬ごろにサンシュユの花をテーマに「山茱萸祭り」を開催、美しいサンシュユの花が満開のここで様々な農村体験行事が開催されます。 春には黄色いサンシュユの花が素晴らしい風景をなし、冬には赤いサンシュユの実が村を赤く染めます。サンシュユの実や花を素材にした様々な料理やお茶、地元・介軍面(ケグンミョン)の特産品である地元産の韓牛(ハヌ)なども味わえます。 楊平山茱萸村はソウルから車で約1時間20分、楊平郡庁から約10分の距離と交通のアクセスもよいところにあります。サンシュユの花が満開の楊平山茱萸村で家族とともに記念写真を撮ってお弁当を広げて食べたり、また農村体験をすることも可能で韓国の農村の暮らしを楽しめるます。 * 山茱萸村体験プログラム * 山茱萸村には季節毎に様々体験プログラムを企画・実施しています。春には春の趣を満喫できる山菜採りや鱒のつかみ取り、夏には昆虫採集やジャガイモ焼き体験など様々な思い出作りができる体験プログラムが可能です。秋にはドジョウ掬い、豆焼き、バッタ捕り、凧揚げ、駒回しなど冬ならではの体験を満喫できます。


江原道(高城郡)

高城統一展望台へ向うため、必ず経由していかなければならない場所がここ統一安保公園です。東海大路方面駐車場の上に虎林(ホリム)遊撃戦蹟碑があります。韓国戦争(1950~53年・休戦)直前、北韓武装ゲリラの南侵を阻止し、犠牲となった虎林遊撃隊を称え建てられたものです。戦蹟碑の上段にはかがり火を高く掲げる遊撃隊員の銅像が建っており不屈の精神を物語っています。


仁川(甕津郡)

仁川(インチョン)広域市甕津郡(オンジングン)の大伊作島(テイジャクト)にある負児山(プアサン)クルムタリ(雲の橋/雲のかけはし)は、山の頂付近に登山客のために設置した全長68m、高さ7mの遊歩道を兼ねたつり橋です。 この負児山クルムタリからは、映画やテレビドラマのロケ地に度々なったことのある小島・砂昇鳳島(サスンボンド)やモレソム(砂島)、1967年公開の映画『島の村の先生』の背景となった界南(ケナム)分校が一望できます。


慶尚南道(陜川郡 )

2011年は最初の高麗大蔵経が出来て千年を迎える年。1011年に最初に作られた高麗大蔵経は戦乱により焼失、大蔵経を作り直すべく高麗の王・高宗(コジョン)の命により、高麗高宗23(1236)年から38(1251)年に至るまでの15年間の時間をかけ、現在ではユネスコ世界文化遺産にも指定されている高麗再雕大蔵経(コリョチェジョテジャンギョン)を作り上げました。 高麗大蔵経の素晴らしさとや由緒あるその歴史的価値を広く知らしめ、次の千年へ伝承すべく、2011年、「2011大蔵経千年世界文化祭り」を開催、同時に慶尚南道(キョンサンナムド)陝川郡(ハプチョングン)伽倻面(カヤミョン)に大蔵経記録文化テーマパークをオープンさせました。 大蔵経記録文化テーマパークは、大蔵経記録文化テーマパークを訪れる皆様に、千年の間伝承されてきた大蔵経の歴史的、文明的意味に焦点を当て、人類共通の文化遺産としての価値を再認識するスペースです。 高麗大蔵経ができる以前から経典の伝来や釈迦仏滅後に弟子らが釈迦の教えを経典に纏めた「結集」、大蔵経を所蔵する蔵経板殿の隠れた科学に至るまでの長い歴史を時系列的に鑑賞できます。


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教科書で旅立つ時間旅行 教科書博物館で韓国の教育文化発展の歴史を一堂に見ることができます。「ヨンヒや、チョルスや…」で始まる1940年代の教科書から現在の教科書のみならず、印刷機器、昔の教室の再現、制服展示、各種遺物など韓国の教育に関する貴重な資料がすべて網羅されています。様々な体験プログラムも実施されています。


慶尚北道(奉化郡 )

慶尚北道(キョンサンプクド)奉化郡(ポンファグン)小川面(ソチョンミョン)汾川里(プンチョルリ/プンチョンリ)にあるKORAIL嶺東線(ヨンドンソン)・汾川(プンチョン)駅は、観光列車・白頭大幹峡谷列車(V-Train)の停車駅となり、数多くの観光客が訪れる観光スポットとなっている駅です。 韓国・スイス修交50周年を記念し、汾川駅とツェルマット駅が姉妹提携、汾川駅の駅舎もスイスのシャレーの雰囲気の造りとなっています。 ツェルマット駅はスイスの有名な観光列車・氷河急行が出発する駅で、韓半島の名山・白頭山(ペクトゥサン)から続く山脈・白頭大幹の峡谷を走るV-Trainが発車する汾川駅と同じような山間部を走る鉄道駅となっており双子のような存在の駅となっています。 汾川駅周辺では時期によりサンタ列車(O,V-Train)、サンタ雪ゾリ場、風車遊び場、サンタレールバイク、ロバの花馬車、サンタ郵便局、サンタスライドなど様々な体験プログラムをお楽しみいただけます。


慶尚北道(栄州市 )

慶尚北道栄州市にある国立山林治癒院は白頭大幹の豊かな山林資源を利用し、国民の健康を推進して生活の質を向上するために造られた山林福祉団地です。国立山林治癒院は山林治癒サービスを提供するだけではなく、山林治癒専門の人材の養成、山林治癒関連商品の開発および山林治癒文化の拡散などに寄与しています。山林治癒とは森林に存在する多様な環境要素を活用して人体の免疫力を高め、身体的・精神的に健康を回復させる活動を言います。 国立山林治癒院ではヒーリングの森、運動治癒、水治癒、アロマテラピーなど多様な山林治癒プログラムを運営しており、団体客を対象にしたオリジナルプログラムや青少年・妊婦など対象別のプログラムも運営しています。 このように国立山林治癒院は山林治癒に対する体系的な体験空間の役割と同時に国際的な山林治癒のハブとしての役割をする予定です。


慶尚南道(金海市 )

金海(キメ)洛東江(ナクトンガン)レールバイクは往復3kmの鉄橋を渡り、洛東江の景色を眺めながら楽しめるレールバイクです。 古びた鉄橋を渡ることができるここならではの醍醐味を味わえるレールバイクなどがある金海洛東江レールパークにはワイン洞窟などもあり、人気の観光スポットになっています。


江原道(原州市) , 原州

江原道(カンウォンド)原州市(ウォンジュシ)神林面(シルリムミョン)城南里(ソンナムニ)にある城隍林(ソンファンニム)は温帯広葉樹林の林で、1962年天然記念物第93号に指定されている場所です。 文化体育観光部の2020年生態テーマ観光事業にも選ばれており、城隍林の生態探訪や森のガイド・瞑想・体験プログラムを実施しています。 城南里城隍林にはおよそ31.2ヘクタールの敷地に、約90種の木本植物があります。地元・城南里の人々が雉岳山(チアクサン)の城隍神(土地の守り神)を村の守護神と崇め、毎年陰暦の4月8日と9月9日の午前0時に城隍神が降臨する城隍堂のそばに立っている大きなモミの木(高さ29m・直径1.3m・樹齢300年)の前で祭祀を行ったといいます。 神林という地名は文字通り「神が宿る林」という意味で、朝鮮時代に作られた朝鮮全図・大東輿地図(テドンヨジド)にもすでに「神林」という文字が書かれています。 大きな木が取り囲む先には祠が見え、その祠の横には、一目ですぐに神木と分かる、紙垂(しで)のついた細い注連縄が巻かれた大樹がすっと立っています。 城隍林は小川を境に樹種が変わります。 小川の右手の祠のそばにはカエデ科のオニメグスリ、 ニレ科のハルニレが続き、北側の外れには松の木が鬱蒼と生い茂り、エゾキケマン、 ミスミソウ、エンゴサク、 クサノオウ、テンナンショウ、ナズナ、フクジュソウが自生しています。 一方、小川の左手にはさまざまな落葉広葉樹があり、カエデ科の樹木が多く、秋になると素晴らしい紅葉の風景となります。