楸子島は、済州島の最北西にある島、上楸子島、下楸子島、秋浦島、橫看島の4つの有人島と38の無人島からなる群島で「済州島の小さな多島海」と呼ばれています。重なり合って見える島の峰は、まるで深い山中にいるかのような感じを与え、海と独特な形の島が合わさって美しい風景を演出します。また、ここはチャムグルビ(イシモチの干物)が名物となっているだけでなく、イシモチ、タチウオ、サワラ、タイ、サバ、スズキ、コウライエビ、サンマなど全ての魚種が豊富な地域でもあり、海釣り場としても知られています。
カラスバトやオオミズナギドリといった海鳥類の繁殖地(天然記念物題333号)、崔瑩将軍祠堂(済州記念物第11号)、楸子処士閣(済州有形文化財第9号)などが文化財指定されている他、2010年6月には済州オルレ18-1コースとして、楸子島オルレウォーキングコースがオープンしました。楸子面事務所を基点として楸子島で最も大きな島である上楸子島と下楸子島の峰をつなぐ往復17.7キロメートルのコースで、山の峰が多いため散歩というより登山に近く、済州オルレコースの中で難易度が最も高いコースとなっています。