宝鏡寺(ポギョンサ)は、智明(チミョン)法師が602年、晋に留学し帰国後創建した寺です。
智明法師は「東海(トンへ)沿岸にある名山の中で風水地理的に素晴らしい土地・明堂を探し出し、自らが晋の、とある道人からもらった八面宝鏡を埋め、その上に法堂(本堂)を建立すれば、倭寇の侵入を防げるほか、隣国の侵略からも受けずに済み、(新羅・百済・高句麗の)三国を統一することになるだろう」といったと言います。 王はこの話を聞き嬉しがり、智明法師とともに東海沿岸を北の方へさかのぼっていくと、海阿県(ヘアヒョン)にある内延山(ネヨンサン)の麓にある大きな池があるのを見つけ、その池の中に八面宝鏡を投げ入れ、池を埋め、その上に金堂を建立し宝鏡寺と命名したと言います。
宝鏡寺は慶北(慶尚北道)三景のひとつに数えられ、素晴らしい景色の場所にあり、渓谷にある十二瀑布は、見る人の心を奪うほどです。また、寺の周囲には鬱蒼と生い茂る松林があります。
* 重要文化財
1) 宝鏡寺 円真国師碑(宝物第252号)
2) 宝鏡寺 僧塔(宝物第430号)
3) 宝鏡寺 五層石塔(慶尚北道有形文化財第203号)
4) 宝鏡寺 寂光殿(宝物第1868号)
5) 宝鏡寺 カラタチの木(慶尚北道記念物第11号)
6) 宝鏡寺 大雄殿(慶尚北道有形文化財第461号)
7) 宝鏡寺 銅鐘(梵鐘)(宝物第11-1号)
8) 宝鏡寺 掛仏(宝物第1609号)
9) 宝鏡寺 瑞雲庵 後仏幀画及び神衆幀画(慶尚北道有形文化財第367号) 10) 宝鏡寺 瑞雲庵 浮屠群(慶尚北道有形文化財第478号)